私色日記Ⅱ

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掌編小説

ぼろぼろの飛び級

父子家庭で育った主人公は、寒さと食べ物の心配に悩まされながら、妹と暮らしていた。しかし、妹が美術に没頭するようになり、家に華やかさが戻る。主人公は、高校を卒業認定試験で飛び級し、大学への進学を目指す。そのために努力し、最終的に合格する。妹からの応援に支えられながら、主人公は未来への希望を抱き続ける。
掌編小説

自尊心の高いチップ

日本のファストフード店でアメリカ式のチップをはずんでいたとき、個人の評価が可視化される世界に夢を描いた。個人が個人を評価する世界は美しく、頑張りがいのあるものと思えた。
掌編小説

作家のレスラー

小説家が立体レスラーに命令することで、リアルな格闘ゲームが実現する。語彙力と判断力が必要で、メタバースよりも低コストで楽しめる。小説家の技術は世界でも注目されるかもしれない。
掌編小説

指秋晴れ

血族の秋限定の能力で天候を自在に操ることができる主人公が、自分の能力に気づき、様々な疑問を抱く。同じ能力を持つ人間が混在する場合、また血族であっても誰が天候を操るのか疑問を持ちながら、自分の能力について考える。一年に一時期だけの輝く可能性を思い、夏の長期休暇が過ぎるのを待つ。
私色日記Ⅱ

融通が利く入門書

アスペルガー症候群の人間が、入門書と呼ぶ電子デバイスによって、ストレスのない世界での労働が実現される。これを託してくれた会社や社員に感謝している。
掌編小説

時給が上がる家事

男性が家事を手伝うことによって、月給が上がり、家族関係が改善される話。
掌編小説

8月後半のハンバーグ

ハンバーグ好きな主人公が、自宅で作るハンバーグについて語る。牛肉や豚肉のハンバーグに加えて、混合肉のハンバーグも作る。家族と選んだソースや食材を楽しむ。年に一度の安売りで混合肉ハンバーグを買うのを楽しみにする。混合肉はふだんは売っていないらしい。
掌編小説

宇宙の酒粕

地球の滅亡に備え、ワープ技術を使い新天体の発見と移住先を探索する科学者たちがいた。ある星で酒粕を発見した彼らは、そこでお酒が造られる理由を調べるうちに、この星に心惹かれていく。
掌編小説

焼き厚紙

厚紙に書いた願いを燃やす風習を思い出した男性。彼女と復活しようと提案される。彼女は「私のすべてを許し、正し、包み込んでくれる。そんな存在だけを残してあとは私とかかわらないでほしい」と書いた。男性はあの厚紙によって選ばれたのだと気づく。
掌編小説

イモっぽい人工呼吸

イモと呼ばれる少年が、容姿に悩みながらも、共通の悩みを抱えるクラスメイトと絆を深めていく。ある事件をきっかけに、彼女と仲良くなり、日々を過ごすようになる。
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