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キノの旅XXIII the Beautiful World

キノの旅 読書感想
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本に関する詳細

発売日 2020年11月

著者名 時雨沢恵一

出版社名 電撃文庫

重版状況 不明

発行部数 シリーズ累計発行部数は820万部

あらすじ

「あの箱ですか? 私達の永遠の命を守ってくれるものですよ!」

国に入る前に、キノとエルメスは答えをもらいました。

答えが全然理解できなかったので、キノが訊ねました。

背広を着た入国審査官は、とても若い男でした。

まだ二十歳前に見えました。

彼は、それはそれは嬉しそうに、手続きそっちのけで説明してくれます。

「あそこには、たくさんの国民達が眠っています!」

「眠っている……?」キノが首を傾げました。

「つまりまさか――」エルメスの言葉を、「墓地じゃないですよ!」入国審査官は笑顔で遮りました。

「みんな生きています! ただ――」キノが反対側に首を傾げました。

(「眠る国」、他全11話収録)

感想

変わらぬクオリティで安心して読める作品でした。

また、後書きも変わっていないという点が、作者のファンにとっては嬉しいです。

黒星先生による20年後のキノ達を描いたストーリーも魅力的で、お値段以上の価値があります。

過去作もぜひ手に取ってみたいと思います。

ネットでの評価

「ロボットの国」でいまいちロボットのイメージが掴めなかったので、自分の読解力のなさに悲しくなった。
(台形の辺りが不明)とにかくキノが可愛い、フォトの話ではフォトが女の子らしいのでキノとはまた違った話の別の気分で楽しめて良かった。
大半はオチが1番面白いのですがその間は情景や説明が淡々と続いているといった印象。
赤い霧の湖の話では女の子と男の子の再会シーンがやけにあっさりしていて、この人の作品はこういうところはあまり深追いしてなくて落ち着いてるイメージがあるなと思いました。次は22巻読みます。(逆から読んでる)

久しぶりの「キノの旅」。
やはり、安定の面白さがありますね!! 
こじんてきには「愚か者は死んでもいい国」のお話です。
どんな独裁者がいて圧政を強いているのかと思っていたのですが、話が思わぬ方向に進んでいって予想外のオチでした。
「眠る国」は、眠った後どうするのか気になりますね。
永遠に眠り続けるのであれば、死んでるのとあまり変わらない気が…。

全体的に面白かったです。ロボットがいる国は以前の道を整備する人達を思い出しました。人間の楽に依存する性質に目をつけて滅ぼそうとしてる点では一緒だったけどもロボットの件は残念ながら企み通りにはいかなかった·····
国民皆さん真面目で良かったのやら悲しいのやら。
狙撃犯のいる国はオチも含めて好きです。最後、見事にやり遂げたんだな。

Twitterでの口コミ

著者の経歴

  • 大学在学中から小説家に憧れるも、夢物語だと割り切って諦めていた。
  • 大学卒業後就活するものの、失敗。
  • 当時の電撃文庫で人気のあった「ブギーポップは笑わない」に影響を受け、キノの旅の原型となる短編を執筆し、それを書き連ねて長編として投稿した。
  • 無事、キノの旅で小説家デビューを果たす。
  • 当時の生活は非常に厳しく、仕事に従事していたわけでもなかったため、一日中執筆活動を行い、編集者へ原稿を送っていた。その結果、続刊が決定した。
  • ペンネームは武器ブランドのSIG SAUERから来たものであり、彼もアメリカ留学経験から、ガンマニア、軍事マニアとなっている。

著者の代表作

  • キノの旅
  • 学園キノ
  • 一つの大陸の物語シリーズ
  • 撲殺天使ドクロちゃんです
  • ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン

アニメ化、ドラマ化状況

2003 キノの旅

2017 キノの旅 -the Beautiful World-
the Animated Series

2018 ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン

まとめ

時雨沢恵一の作品は、緻密なプロットや驚きの展開が特徴であり、読者を引き込むストーリー展開が魅力です。また、登場人物の心理描写も丁寧であり、物語に深みを与えています。

累計部数の王者でもあるソードアートオンラインの番外編の執筆を担当するなど、高い理解力と文才を持ち合わせ、かつ年代に理解しやすい言葉で書くことを意識しているといった、著者としての配慮も持ち合わせています。

どの作品も魅力にあふれ、どこからこのようなアイデアが浮かんでくるのか、不思議なものですよね。

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