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爆速で300万再生突破!「お返事まだかなおじさん構文」吉本おじさんが語る制作秘話と社会現象

時雨うい 雑学

YouTube投稿からわずか2週間で300万回再生を突破し、X(旧Twitter)ではその歌詞や楽曲のテーマで大きな議論を巻き起こした「お返事まだかな💦❓おじさん構文😁❗️」。このセンセーショナルな楽曲の作詞・作曲・編曲、さらにはミュージックビデオの映像までを手掛けた吉本氏への独占インタビューが実現しました。楽曲誕生のきっかけから、Vtuberしぐれういさんの歌声合成ソフト「V.W.P」を使用するに至った経緯、そして爆発的なヒットの裏側にあったXでの論争について、吉本氏が赤裸々に語ります。

「お返事まだかなおじさん構文」誕生の衝撃:実体験とインスピレーション

吉本じ氏が手掛けた「お返事まだかな💦❓おじさん構文😁❗️」は、現代社会に蔓延する「おじさん構文」という現象をテーマにした楽曲です。しかし、その制作背景には、単なる揶揄ではない、意外なインスピレーションがありました。

楽曲のサビの部分は、今から約2年前に既に原型が存在していたと吉本氏は語ります。彼のストックの中には、サビだけ作って「良いタイミングでちゃんと作ろう」と温めていた楽曲がいくつもあり、この「おじさん構文」もその一つでした。転機が訪れたのは、Vtuberしぐれういさんの歌声合成ソフト「V.W.P」が発売されると知った時でした。「一番ういちゃんが輝くのはどれだろうと考えた時に、絶対これだなと思った」と吉本氏は当時を振り返ります。

そして、この楽曲の具体的な着想は、非常にパーソナルなエピソードに端を発しています。約2年前、大学時代からの友人の紹介で出会った女性から、「私の人生を歌にしてくれないか」と依頼されたのがきっかけでした。その際、彼女から見せられたのが、大量の「おじさん構文」のスクリーンショットでした。当時、彼女は30歳以上年上の男性と交際しており、別れを考えていたものの、「このまま別れたら、色々なことが全てなかったことになってしまう」という思いから、吉本氏に「私の人生を作品に消化してほしい」と懇願したのです。

吉本氏は、最初こそその大量の「おじさん構文」に「キモい、ヤバい」といった率直な感想を抱いたものの、彼女の深い話を聞くにつれて、「なるほど、興味深い」という感情が芽生えたと言います。彼女は、そうした熱烈な愛情表現に惹かれていったという背景があり、吉本氏は「ちゃんと愛をこんなたくさんの言葉にできるのは本当にすごいことなんだな」と素直に感じたそうです。歌詞だけを読むと、一方的な好意を寄せられているような印象を受ける「おじさん構文」ですが、その元ネタは「実は付き合っていた」という関係性であったことに、吉本氏はポジティブな出発点を見出しました。

この実体験と、友人からの依頼が、楽曲の根幹をなすテーマとなりました。社会的にはネガティブなイメージが強い「おじさん構文」を、吉本氏は「一つの愛情表現」として音楽に乗せることで、その多面性を表現しようと試みました。実際に楽曲を聴いた友人が「そうなの、こういうことなの」と感激してくれたことは、吉本氏にとって大きな喜びであり、制作の確信へと繋がったと言います。

脅威のヒットとXでの論争:社会現象を巻き起こした理由

「お返事まだかな💦❓おじさん構文😁❗️」は、YouTubeに投稿されるや否や、驚異的なスピードで再生回数を伸ばしていきました。わずか2週間で300万回再生を突破し、YouTubeの急上昇ランキングでは、B’z、Mrs. GREEN APPLE、FRUITS ZIPPERといった人気アーティストの楽曲と肩を並べ、最高13位にまでランクインしました。吉本氏自身も「何が起きているのか、ずっとびっくりしている」と、その爆発的な反響に戸惑いを隠せない様子でした。

このヒットの最大の要因は、投稿初日の夜にVtuberのしぐれういさん自身が、自身のXアカウントで楽曲に言及し、リポストしたことでした。しぐれういさんの影響力は絶大で、彼女の「おじさんに絡まれてるういちゃん可愛い」という投稿がきっかけとなり、再生回数は「ぐん」と伸び始めました。吉本氏は、「本人からの援護射撃があったのは大きかった」と語り、ソフト発売の翌日というタイミングで投稿したことが功を奏したと分析しています。

楽曲の歌詞やテーマ性も、Xでの大きな議論を巻き起こす一因となりました。「昔のボカロ曲は良かった」「最近のボカロ曲は…」といった世代間の意見対立や、「この歌詞は愛なのか、それとも…」といった、現代のコミュニケーションにおける問題提起など、様々な視点からのコメントが寄せられました。吉本氏は、こうした議論に対し、「傷ついていないわけではないが、光栄でもある」と述べ、「注目してくれてありがとうございました」と感謝の意を示しました。炎上ともとれる状況を、「外に広がった証拠」と捉え、これまで楽曲が届かなかった層にまでリーチできたことをポジティブに評価しています。

「V.W.P」が引き出す「ういちゃん」の魅力:声とキャラクターの融合

この楽曲のもう一つの核となる要素は、しぐれういさんの歌声合成ソフト「V.W.P」の使用です。吉本氏は、「声が可愛い」というシンプルな理由に加え、現代の若い女性の気持ちを歌にしたいという自身の制作ポリシーに、最新のキャラクターである「ういちゃん」が合致すると感じたと言います。

「V.W.P」を初めて楽曲に組み込んだ際、吉本氏はその声の幼さに驚いたと言います。デフォルト設定では、まるで「ちっちゃいマスコットキャラクター」のような声になり、一瞬不安がよぎったものの、一日かけて丹念に調整を行った結果、イラストレーターも「人生でこんなに我転生(私の作品が生まれ変わったという意味合い)した感覚ないよ」と感嘆するほど、美しくピースがはまったと語ります。

サビ以外の部分の歌詞は、「ういちゃん」のキャラクターをより引き立たせるようにチューニングされました。しぐれういさんの既存楽曲のイメージも踏まえつつ、吉本氏は「ういちゃん」を「世界を知りたい段階の、生まれたばかりの存在」として捉え、彼女の好奇心から、すぐにブロックせずに様々な人間を受け止めようとしているイメージで歌詞を紡いでいきました。友人が「キモい」と笑う状況でも、「ういちゃん」は「一旦返事してみる」という姿勢を見せることで、未知の感情に対する探求心や、研究対象として面白がる好奇心を表現しています。特に2番のAメロでは、「ういちゃん」の好奇心が色濃く反映されていると吉本氏は解説しました。

歌詞の中で、「愛を歌えば平成中期」「今愛を洗えば令和初期」というフレーズは、多くのリスナーから絶賛されました。この部分は楽曲制作の終盤に作られたパートであり、吉本氏自身も「一番好き」と語るほど思い入れのある箇所です。これは、単なる過去の回顧ではなく、令和の時代における「愛」の多様な解釈、そして時に批判の対象となる感情表現への問いかけが込められています。

ミュージックビデオの仕掛け:LINE風画面とおじさんキャラクターの躍動

楽曲の世界観を視覚的に表現するミュージックビデオ(MV)も、吉本氏自身が手掛けています。今回初めて、キャラクターを細かく動かすMV制作に挑戦した吉本氏は、イラストレーターと相談しながら、まず「ういちゃん」がぴょこぴょこダンスする姿を考案しました。そして、「これ絶対おじさんのキャラクターも欲しいな」というひらめきから、追加でおじさんキャラクターの制作を依頼したと言います。

この「おじさん」キャラクターは、その絶妙なデザインが人気を博しています。絵文字で表現された手や、妙にスタイルが良い点が「絶妙なキモさを出して良い」とSNSで話題になり、場所によっては「ういちゃんが一人で踊ってるMVよりも、おじさんが一人で踊ってるMVの方が再生数が伸びている」という現象まで起きています。

MVの構成は、LINE風のメッセージ画面が特徴的です。吉本氏は、「スマホの中でういちゃんがちょこまかちょこまか遊び回り、色々なことを考えたり感じたりしている様子を出したかった」と語り、スマホモチーフの要素を多数取り入れました。

MVの随所に散りばめられたインターネットミームや小ネタも、多くの視聴者を惹きつけました。特に、「ゆっくり」キャラクターの登場や、「雑ニコ動画」を彷彿とさせる画面構成は、ニコニコ動画を「世界の真実」と捉えていたという吉本氏の学生時代の経験が色濃く反映されています。視聴者からの「ドリンクバー」や「弾幕」といったコメントは、まさにニコニコ動画文化へのオマージュであり、MVと視聴者が一体となってコンテンツを盛り上げる、現代ならではの楽しみ方を生み出しました。

楽曲の結びで「ブロックする」という展開は、吉本氏の明確な意図がありました。題材となった実体験はポジティブな側面もあったものの、「おじさんを甘やかしすぎるのも良くない」という自身のジャッジから、「最後はビシッとブロックしよう」と決めたと言います。そして、おじさん構文のパートが「お」で始まる言葉で構成されていることから、最後のブロックも「お」で始まる言葉で締めるという遊び心も加えられました。最終的に選ばれた「おっぱいお尻おうん」という言葉は、吉本氏自身のマッチングアプリでの経験から得た「あるある」な思い出が引き出しとなり、生々しいリアリティを追求しました。この「無視を無視するきつさ」は、多くの人々の共感を呼び、「筋通しましょうや」といったXでの流行語にも通じるものがあります。

創作の原点と今後の展望:吉本じが目指す音楽の形

吉本じ氏は、音楽制作において「最初に設計図を作らないタイプ」だと語ります。「ここはこれがいい、じゃあここはこれがいい」というひらめきを大切にし、思いつきで作っていくスタイルです。しかし、そこには常に、リスナー、特に「今を生きてる若い女の子の気持ちを曲にしたい」という強い思いが根底にあります。

今回の爆発的なヒットを受け、吉本氏は今後の活動について「まだ自分の感覚が追いついていない部分もある」としながらも、「たくさんの方が楽しんでくださっている」ことから、今後もボカロ曲を発表していく意向を示しました。さらに、現在の「吉本おじさん」名義での活動に加え、以前から行っていた「吉本くん」名義での歌唱活動も再開したいと語りました。楽曲提供など、多岐にわたる音楽活動への意欲も見せており、今後の吉本氏の活動に期待が高まります。

最後に、楽曲を聴いてくれた人々へのメッセージとして、吉本氏は「今まで僕の背中を押し続けてくれた全ての娯楽と全てのクリエイターに感謝で、今僕が作ったものを楽しんでくれてるたくさんの人にもっと大きな感謝を」と述べ、「ラブちわよ」という吉本氏らしい言葉で締めくくりました。彼の言葉からは、自身の創作活動を支える全てへの感謝と、これからもリスナーを楽しませたいという熱い思いが伝わってきます。

吉本氏の「お返事まだかな💦❓おじさん構文😁❗️」は、単なるバズ曲としてだけでなく、現代社会のコミュニケーション、世代間のギャップ、そしてインターネット文化の多様性を映し出す鏡として、多くの人々に影響を与えました。この楽曲が巻き起こした社会現象は、これからも長く語り継がれることでしょう。

まとめ:新しい音楽表現とインターネット文化の融合

「お返事まだかなおじさん構文」は、単なる面白おかしい楽曲を超えて、現代のコミュニケーションの在り方や世代間ギャップを鋭く切り取った作品となりました。吉本氏の細部へのこだわりと、実体験に基づく制作アプローチが、多くの人々の共感を呼び、社会現象となった要因と言えます。

また、この楽曲は、Vtuberの歌声やSNSの文化、ニコニコ動画的な要素など、現代のインターネット文化を巧みに取り入れることで、新しい音楽表現の可能性を示しました。今後も吉本氏の創作活動が、音楽シーンに新たな風を吹き込むことが期待されます。

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