本に関する詳細
発売日 2011年6月
著者名 青柳碧人
出版社名 講談社
重版状況 している
発行部数 累計110 万部突破
あらすじ
「数学の地位向上のため国民全員を人質とする」。
天才数学者・高木源一郎が始めたテロ活動。
彼の作った有名教育ソフトで学んだ日本人は予備催眠を受けており、命令次第で殺人の加害者にも被害者にもなりうるのだ。
テロに対抗し警視庁が探し出したのは一人の女子中学生だった!
新時代数学ミステリー!!
感想
もしこの世から数学がなくなったらという視点で物語が展開し、その政府の方針への反逆を繰り返す理数系の学者や学生の手口が、本当に数学の知識が絡んでいて読んでて面白かったです。
主に数1、数2、数Aがメインですが、勉強してたからこそわかる面白い物語となっていたと思います。
学習したことを童話に盛り込んで成功した良い例だと思います。
ネットでの評価
学生時代、数学なんてなくなればいいと思っていたクチだけど、大人になってパズルとか謎解きとかで、数学の面白さに気づいた。もっと早く知ってればなぁ。
と言っても、数学の授業はいまでも耐えられる気がしないけど。
渚ちゃんが可愛くて、解答が出ても、ほんまにそれでええの?ありえんくない?と思うとこあるけど、数学出来る人には、あぁ、そういうことかぁ!と楽しめるのかな?出てくる定義とか考え方とかちんぷんかんぷんだけど、それでも楽しめた。続きを読みたい。
某クイズ系YouTuber団体の影響で数学に改めて興味を持ち、随分昔に勧められたこの著書を思い出し読み始めました。
数学雑学とコミカルなキャラクターたち、ちょっと敵が極端すぎないか?
とも思ったりしましたが、面白かったです。
0で割っちゃいけない話のとこ、好きです。
数学を蔑ろにする日本の教育に反発した天才数学者、高木源一郎。彼はテロ組織「黒い三角定規」を作り、国民全員を人質にする。彼の開発した数学学習ソフトは数十年間ほぼ全ての学校で使われていたが、利用者は催眠術にかけられ、高木に操られてしまう。警察官も操られる可能性があるため、高木が作ったソフトを使ったことがない若者で、数学が得意な中学2年生、浜村渚と協力することに…。
流石にありえない話ですが、こういう物語を読んで数学に興味を持つ人が出てくると良いですね。
心の教育に時間を割くという理由で、理系の教育が軽視された社会。
怒った天才数学者は、数学の地位向上のため、国民全員を人質としたテロ活動を始めた。警視庁は、数学が大得意な女子中学生・浜村渚に協力を求める。/娘(12歳)に勧められて。最近娘が円周率を覚えようとしてるのはこの影響だったのね。
渚の数学を愛する心が、罪を犯した数学者の心を動かし、事件解決につながるのがいい。渚のフィボナッチ数列や円周率の説明、数学苦手な私もなるほど!でした。 4つ目のエピソード『πレーツ・オブ・サガミワン』というタイトルがいい(笑)
Twitterでの口コミ
著者の経歴
- 東京芸術大学教育学部付属校学校を経て、早稲田大学教育学部社会社会科地理歴史専修を入学
- 卒業後の2009年7月、学習指導、教材開発の傍らで執筆活動を開始
- 数学ミステリ浜村渚の計算ノートで、第3回講談社Birth小説部門を受賞し、小説家デビュー
- 数学は何の役に立つのかという中学生からの率直な疑問に回答を出すために執筆活動を続ける
著者の代表作
- 2009年7月 浜村渚の計算ノート
- 2012年3月 雨乞い部っ!
- 2012年6月 へんたて
- 2014年3月 朧月市役所妖怪課
アニメ化、ドラマ化状況
- 2023年9月14日 赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。
まとめ
本業が塾講師とはいえ、執筆している本の数が非常に多いのが特徴的です。
僕は高校生の頃に浜村渚の計算ノートから著者を知りました。当時カレンダープレゼントキャンペーンもやっていたので、応募した記憶があります。
作風が担当教科の数学だけに固執しておらず、幅広い分野の作品を輩出できる適応能力は素晴らしいです。
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