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崩壊と構築

管理職 掌編小説

世界を星を管理していると時より虚しくなる。

私の1分が星の1日であり、地球を含め生物が生存する星にとっては長い肌感覚が私にとっては些細な出来事のように感じられる。

地球で言う365日は約6時間、1000年で世界は再構築されるから、私にとっては42年程度、つまり勤務して生涯にわたって星の一生を管理するというわけだ。

人類に苛まれる動植物たちのこともあるが、地球を含む星々の発展は人間があってこそであるため人類なしでは新規データ、イノベーションも何も誕生しなかった。

星に生きる生物の中で唯一人類が外部の星へ研究、探求を行った。

月面に到達し、迂回までも成功した。

情報社会と言われるほどのIT革命を起こした。

人類の進化はそれが起こって以来、飛躍的だった。

未体験の情報をインターネットを通じて、動画配信サービスを通じて入手している。

今ではそういった技術力のおかげで神の信者が激減したのは確かだった。

入信しなくても、生きがいが家内においてもあるから、たとえ外敵から攻められても、情報量を持って人は打ち勝てるから、だから人は神を信じなくなった。

人間にとって世界の創造主を神というらしいが、半自動で管理された会社のシステム上で動く星々は宇宙の外側までは仮説の域を出て立証することはできないと判断している。

光年という単位は人間が生み出した。

我々もその単位を採用して星々を扱っている。

人が想像しているワープが生み出されない限りは、決して宇宙の外側が暴かれることはないだろう。

そのようなことを未然に防ぐための星々の距離絵自動算出している。

これが行われるようになったのが、人が地球外に興味を持ち、実際に外へ出てきてしまったことによる。

月には到達されてしまったが、テストプレイ用の擬似地球の存在はまだ明らかにされていないようだ。

擬似地球は通常の地球のコピー、いわば姿形から中身の全てが合同なのだ。

擬似地球で地球で行う予定の諸動作をチェックすることで外部影響結果を吟味するというわけだ。

こうして作業をすること数年、様々な環境下、でも人類は集団から個人へと行動を遷移し、新たな技術えお巧みに使っては日々を過ごしていた。

平均年齢80歳という短い人生の中で様々な葛藤の末、等しく生きようとしていた。

世界の構築を1000年周期、こちらでいう42年にしたのは切れ目がよく管理がしやすいからという先代の考えのもとからで深い意味はなかった。

それだけ長い歳月を管理するのだから、無論途中で消失する惑星も少なからずあった。

そのため新しい世界を構築する際に復活させるため、人類の分析では原因不明だが復活した旨は語り継がれていた。

人類は時より予想外の行動に出ることもあり、それでいて個々が昔に比べて膨大な情報を抱えているから判別分析は数分要することもある。

大変な仕事だがやはり人類は見ていて飽きない。

今では管理自体が私の生きがいである。

愛着の湧いた世界を再構築するのは気が引けるがやらなくてはならないことなのだ。

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