小学校の帰り道。
恵は、学校での宿題を終えた後、友達の茂之と一緒に帰っていた。
二人はいつものように、おしゃべりしながら歩いていると、茂之が突然恵に尋ねた。
「恵、最近マスキングテープって流行ってるって聞いたけど、使ってる?」
恵は首を傾げながら答えた。
「マスキングテープ?それって何かしら?」
茂之は驚いたように恵を見つめながら説明する。
「え、本当に知らないの?マスキングテープは、色々な柄やデザインのテープで、手紙やノートのデコレーションに使ったりするんだよ。最近、みんながマスキングテープで自分のものをオシャレにしてるんだよ」
茂之の熱い説明に、恵は興味津々で聞いていた。
「それって、楽しそう!私も使ってみたいな」
茂之は嬉しそうに笑って恵に返答する。
「じゃあ、今度一緒にマスキングテープを買いに行こう。一緒にオシャレなものを作ろう」
恵は茂之の提案に大喜びして、二人はその日の約束を交わした。
その週末、恵と茂之はショッピングモールにやってきた。
数軒の店を回り、恵はたくさんのマスキングテープを見つけた。
色とりどりのテープが、可愛らしい柄やキラキラと輝くデザインで並んでいる。 恵は目移りしながらテープを手に取り、仲良く茂之と選んでいた。
「この柄も可愛いけど、このデザインもいいなぁ」
二人はどんどんテープを選んでいく中で、茂之がふと思い出したように恵に言った。
「恵、これからはマスキングテープを使って自分の世界を作り出すんだよ。自分の個性を表現できるんだから、楽しんで使ってみて」
茂之の言葉に、恵は心が躍るような感覚を覚えた。
彼女はマスキングテープを手に取り、自分のノートや手紙に貼っていく。
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