みきは学校帰りに幸一と一緒に帰っていた。
「みき、聞いてくれるかな?実は最近、変なことがあるんだ。」
幸一の不安そうな表情に、みきは心配そうに尋ねる。
「どうしたの?何かあったの?」
幸一は深いため息をついて、ポケットから取り出した杖を見せた。
「これ、実は昨日から持ってるんだ。でも、どうも普通の杖じゃないみたいでさ。」
みきは不思議そうに杖を見つめる。
確かに、その杖は普通の杖とは違っていて、木の色が鮮やかで、持ち手の部分には細かな彫刻が施されていた。
「どうしてそれが普通じゃないと感じるの?」
幸一は苦笑いしながら答える。
「まず、これを持ってから、毎晩不思議な夢を見るんだ。杖に触れると、僕は異世界に迷い込むんだよ。」
みきは驚きながら杖を手に取ると、その瞬間、まるで時間が止まったかのように、周りの景色が一瞬で変わった。
目の前に広がるのは、まるで絵本のような美しい森だった。幸一も杖を持っている姿が目の前にあった。
「これって、本当に異世界なの?」
幸一は頷きながら、みきに杖の力について教える。
「そうだよ。この杖は異世界とつながっているんだ。触れると、その世界に入ることができるんだ。でも、私たちだけでなく、杖を持っている人たちもたくさんいるんだ。」
みきは興味津々で、幸一に続いて森の中を歩き出す。
すると、森の中には不思議な生き物や魔法使い、冒険者たちがいる様子が見えてきた。
みきは興奮しながら幸一に尋ねる。
「幸一、この世界で何ができるの?」
幸一はにっこり笑って答える。
「何でもできるんだよ。冒険したり、魔法を使ったり、新しい友達と出会ったり。この世界は自由で、夢が広がっているんだ。」
みきは心が躍り、幸一と共に冒険の旅に出ることを決意する。
数週間が過ぎ、みきと幸一は様々な冒険や出会いを経験していった。
ある日、二人は杖を手にしている人々の集まりに参加することになった。
そこには杖を持つ人々が集まり、それぞれが自分の冒険の話や魔法の使い方を披露していた。
みきは感動しながら、自分も杖を持つことの意味を深く理解する。
「この杖を持っていることで、僕たちは新しい世界を見つけることができるんだ。そして、自分自身を成長させることもできる。」
みきは心の中で誓いを立てる。
「私も、この杖の力を最大限に活かして、自分の夢を追いかけていこう。」
みきと幸一は、新たな冒険に向けて胸を躍らせながら、杖を手にしていた。
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