「ねぇ、尚也くん。学校帰りに図書館に寄り道しない?」
未来は元気に笑って言った。
「いいよ、未来ちゃん。何を借りるの?」
尚也は興味津々で答えた。
二人は図書館に向かう途中、偶然古い本を見つけた。
未来が興味津々で手に取り、尚也もついていく。
二人はその本に夢中になり、「願いが叶う木」という話に辿り着いた。
「ねぇ、未来ちゃん。もし願いが叶うなら、何を願う?」
尚也は真剣な表情で聞いた。
未来は少し考えた後、満面の笑顔で答えた。
「私は、自分の周りの人たちが幸せになるように願いたいな。」
尚也は少し驚いた表情を浮かべながら、自分の願いを口にした。
「僕は、病気の動物たちが元気になることを願いたい。」
二人はその願いを込めた手紙を書くことにした。
冬の冷たい風の中、未来と尚也は手を取り合って町外れの森にあるとされる「願いが叶う木」を目指して歩き出す。
道中、二人はお互いの願いについて話し合いながら、心を通わせる。
「未来ちゃん、君の願いは素敵だよ。きっと家族や友達も幸せになるよ。」
「ありがとう、尚也くん。でも、尚也くんの願いも素敵だと思うよ。動物たちが元気になれば、みんなが嬉しいだろうね。」
ついに二人は古くて大きな木を見つけた。
そこにそれぞれの手紙を結びつけ、心からの願いを託す。
木のそばで少しの間、静かに過ごす二人。
その夜、未来と尚也は暖炉の前で一緒に温まる。
次の日から、少しずつ二人の周りで小さな奇跡が起こり始める。
未来の家族や友達が笑顔になり、尚也の近所の動物たちが元気を取り戻していく。
「見て、未来ちゃん!家族が笑顔になってる!」
「そうだね、尚也くん!動物たちも元気になってる!」
未来と尚也は、願いが叶ったことを喜びながら、感謝の心を持ち続ける大切さを学ぶ。
そして、二人はこれからもお互いを支え合いながら成長していくことを誓う。
「未来ちゃん、これからも一緒に願いを叶えていこうね。」
「はい、尚也くん。私たちの願いがたくさんの人や動物に幸せを届けられるように頑張ろう!」
笑顔で手を繋ぎ、未来と尚也は新たな冒険の始まりを迎えたのでした。
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