だめかもしれないとき解決策が浮かぶ子

小学校の放課後、沙緒利さおりはいつものように友達の正義と一緒に遊んでいた。

二人は仲良く公園で鬼ごっこをしている最中、突然雨が降り出した。

「ああ、どうしよう、雨だよ！」

沙緒利が慌てて言った。

「大丈夫、ちょっと待ってて。」

正義が言って、彼はポケットから傘を取り出した。

二人は共に傘の下に入り、鬼ごっこをする場所を探すために公園を歩き始めた。

しかし、雨が強くなり、公園はどんどん暗くなっていった。

「もうダメかもしれないな…」

沙緒利が小さな声でつぶやいた。

すると、正義は彼女の手を握って言った。

「大丈夫だよ、一緒に頑張ろう！」

二人は握りしめた手を離さず、勇敢に公園の中を歩いていった。

彼らは手探りで進むうちに、地面が傾いていることに気づいた。

「ここって、滑り台の上だね！」

沙緒利が驚いて言った。

「そうだよ！ここから滑り台を使って下に降りれば、雨宿りできるかも！」

正義が提案した。

沙緒利と正義は滑り台の上に立ち、一緒に滑り降りることにした。

彼らは手を繋いで滑り降り、無事に滑り台の下に着地した。

滑り台の下は暗くて湿った場所だったが、二人はお互いを励ましながら、雨宿りをするために身を寄せ合った。

「どうしよう、帰るのが遅くなっちゃった…」

沙緒利が心配そうに言った。

「大丈夫、きっと家族は心配して待ってるよ。」

正義が優しく言った。 しばらくして、雨が止んできた。

二人は滑り台から降りて、公園を後にした。

「ありがとう、正義。今日は本当に助かったよ。」

沙緒利が感謝の気持ちを込めて言った。

「いいえ、根性がある沙緒利のおかげで、僕も頑張れたよ。」

正義が笑顔で応えた。 二人は笑い合いながら家路についた。

雨の中での冒険が彼らの絆を深め、二人の心には根性という強い意志が芽生えていったのである。

そして、この雨の日の出来事をきっかけに、沙緒利と正義の友情はさらに強くなっていったのである。