「ねぇ、大樹。これ見てみて。」
佳那は興奮しながら、手にした古びた日記を大樹に差し出した。
大樹は不思議そうに佳那の手から受け取ると、日記の表紙を眺めた。
「これ、どこで見つけたんだ?」
「会社の資料室で。誰かの忘れ物かなって思って手に取ったら、中に不思議な話が書かれていたの。」
大樹は興味津々で日記を開くと、そこには数十年前の社員が体験した超自然的な出来事が綴られていた。
「なんだこれは…?」
大樹は驚きながらも興味津々で読み進めていく。
日記には、会社のある古いビルで起こった不可解な現象や、忘れ去られた場所での超自然的な出来事が書かれていた。
佳那と大樹は、この日記が手掛かりになると確信し、その場所を訪れることに決めた。
訪れた場所は、昔の面影が残る古びた建物だった。
二人は日記に書かれた出来事を再現しようと試みるが、何も起こらない。
「やっぱりただの噂かな…」
不思議そうに佳那がつぶやく。
すると、突然ビルの中から奇妙な音が聞こえてきた。
佳那と大樹はビルの中に入り込むと、そこには薄汚れた窓やひどく傷ついた家具が散らばり、まるで廃墟のような光景が広がっていた。
「これって…本当にあったんだ。日記に書かれていた現象が起こっているんだよ。」
大樹は驚愕しながら言った。
佳那は不思議な感覚に包まれながらも、自分がこの場所に何度も来たことがあるような錯覚を覚えた。
そして、日記に書かれていた超自然的な現象を目の当たりにしたことで、自分自身にも何か特別な力が宿っているのではないかと感じた。
「佳那、君は何かを感じる?」
佳那は頷きながら、言葉を選びながら答えた。
「私、この場所に何度も来たことがあるような感覚があるの。そして、日記に書かれていた現象も、私には何かしらの意味があるように感じるの。」
二人はこの場所でさらなる超自然的な現象を目撃し、それが日記の謎を解く鍵になることを確信した。
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