久美子は幼なじみの浩一郎から連絡があり、彼の家に招かれた。
浩一郎の家は大きな洋館で、外観はまるでホラー映画の舞台のようだった。
久美子は興味津々で浩一郎の家に入ると、廊下には古びた絵画が飾られ、階段の踊り場には不気味な仮面が置かれていた。
浩一郎はニヤリと笑いながら、久美子を客間に案内した。
客間にはゴシック調の家具が並び、窓からは薄暗い夕暮れが差し込んでいた。
久美子は浩一郎に尋ねた。
「浩一郎、なんでこんなに不気味な家なの?」
浩一郎は少し困ったように笑って答えた。
「実は、この家には超自然的な要素があるんだ。幽霊や超能力など、現実では説明がつかない現象が起こるんだよ」
久美子は興味津々で聞き入る。
「本当に?それなら、ぜひ見せてほしい!」
浩一郎はにやりと笑って、リビングに向かうように促した。
リビングに入ると、久美子の目の前には大きな本棚があり、奥には不思議なオルゴールが置かれていた。浩一郎はそのオルゴールを巻き上げ、音楽が響き渡った。
すると、本棚の奥から薄暗い光が漏れ出し、壁に浮かび上がった映像が現れた。
映像には幽霊のような存在が浮かび上がり、部屋中を飛び回っている様子が映し出されていた。
久美子は目を見開き、驚きを隠せなかった。
「これは…本当に幽霊なの?」
浩一郎はにやりと笑いながら答えた。
「実はこれは映像トリックなんだ。特殊効果を使って幽霊のように見せているんだよ。」
久美子は少し安心した表情で頷いた。
「なるほど、でもすごくリアルに見えるね。」
浩一郎は久美子の反応に満足げな表情を浮かべていた。
「それがこの家の特徴なんだ。このオルゴールを巻くと、不思議な現象が起こるんだ。ただし、全てはトリックであり、現実とは違うんだけどね。」
久美子は興味津々でオルゴールを巻き直し、再び映像が浮かび上がるのを見た。
それから久美子は浩一郎の家に何度も遊びに行き、不思議な現象を体験するたびに感動し、楽しんでいた。
しかし、ある日、久美子は浩一郎との関係に変化を感じるようになった。
彼の笑顔には何か隠れた感情が宿っているように見えた。
久美子は不安になりながらも、浩一郎との関係を深めていく中で、信じられない真実を知ることになるのだった。
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