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幻のマーメイド

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翔子とかおるは海辺の小さな町で暮らしていた。

彼らは幼い頃から仲良く、いつも一緒に海で遊んでいた。

しかし、最近翔子は海辺に現れるマーメイドの噂に興味を持ち始めていた。

「翔子、またマーメイドの話をしているの?本当にいるのかな?」

かおるが翔子に尋ねる。

翔子は興奮気味に答える。

「うん、本当にいるんだって!ある人が見たって言ってたし、写真も撮ってるんだって」

かおるは少し不思議そうな表情を浮かべる。

「でも、本当にいるなら、なんで俺たちが見たことないんだろう?」

翔子は考え込んだ後、言葉を続ける。

「それがさ、マーメイドは人間には見えないんだって。水の中に入らないと見ることができないんだって」

かおるは驚いたように翔子を見つめる。

「本当にそんなことがあるのか?」

翔子は頷く。

「うん、本当なんだよ。だから、もしマーメイドがいるなら、きっと海の中にいるんだろう。今度は一緒に海に入って探してみようよ」

かおるは翔子の真剣な表情を見て、少し迷いながらも頷いた。

「わかった、一緒に探してみよう」

翔子とかおるは翌日、海辺にやってきた。

砂浜に足を踏み入れると、透明な海水が輝いている。

翔子は胸を躍らせながら、かおると手を繋いで海へと進んでいった。

海の中は静かで美しい。

魚たちが群れをなして泳ぎ、色とりどりの珊瑚さんごが優雅に揺れている。

翔子とかおるは慎重に進みながら、マーメイドを探し始めた。

「翔子、こっちに何かいるような気がするよ」

とかおるが小声で言った。

翔子は興奮しながらかおるの方を向いたが、何も見えない。

「どこだって?」

かおるは指差す。

「あそこだ、あの洞窟の中に何かいるような気がする」

翔子とかおるは洞窟に近づき、中に入っていく。洞窟の中は暗くて、水の音だけが響いている。

すると、突然洞窟の奥から美しい歌声が聞こえてきた。

翔子とかおるはその歌声に引かれるように進んでいくと、洞窟の奥には本当にマーメイドがいた。

翔子とかおるは目を見開き、言葉を失った。

マーメイドは透明な尾びれを優雅に泳ぎながら、美しい歌声を響かせている。

翔子は感動のあまり涙が溢れ出てきた。

「本当にいたんだ、マーメイドが!」

かおるも感動のあまり言葉に詰まるが、心の中で翔子に思いを告げる。

「翔子、君がいてくれて本当によかった」

マーメイドは翔子とかおるに微笑みかけ、歌声を止める。

そして、水の中に消えていった。

翔子とかおるはしばらく立ち尽くしていたが、やがて海辺に戻ってきた。

彼らの心は満たされ、今までの日常がまるで一瞬で変わったように感じられた。

翔子とかおるはその後も海で遊び、マーメイドの歌声を聴くために海に通うようになった。

彼らの心には、永遠にマーメイドの美しい歌声が響き続けるのだった。

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