「ああ、この場所は本当に美しいな」
と私はつぶやいた。
友人のケイトは私の言葉に賛同しながら、広大な草原を見つめていた。
「まるで絵画の中にいるみたいだね。青々とした丘と紺碧の空が、一体化しているような気がする」
私たちは手つかずの大自然の中心に足を踏み入れていた。
朝日が草原を黄金色に照らし、その光が高くそびえる木々の樹冠を透かして林床に薄っすらと影を落としていた。
空気は爽やかで、咲き誇る野草の甘い香りと、最初の雨粒が乾いた土に接するときに発生するペトリコールの土の香りが漂っていた。
「本当に神秘的だよね。この牧歌的な聖域には幽玄の美が広がっている」
と私は感嘆しながら、草原を歩き始めた。
ケイトは私の後ろをついてきた。
「この中を奥まで進めば、滝があるはずだよね。どんな景色が待っているのか、ワクワクするな」
私たちは木立の中を進んでいくと、遠くの滝の音が大きくなってきた。
轟音を立てて水が険しい崖を流れ落ち、崇高なパワーと優美さを見せつけている。
木立の中では、古代の歩哨のような木々が立ち並び、紅葉の鮮やかな色彩が赤、オレンジ、金色のタペストリーを織りなしていた。
私たちは滝の前に立ち、その壮大な姿に圧倒された。
「素晴らしい景色だね。この滝の力強さと美しさには言葉がないよ」
とケイトが感嘆しながら言った。
私も同じ思いでいた。
「この静かで手つかずの大自然の中で、自然の美しさは世界の驚異を力強く思い起こさせるんだ。すべての生き物の相互のつながりを実感することができるんだよ」
夜が更けると、空はムーングレイドへと姿を変え、月の反射が近くの湖の静かな水面にきらめいていた。
私たちは湖畔に座り、静寂を楽しんでいた。
「こんなに美しい場所で、心が浄化される気がするよね」
と私は静かに言った。
ケイトは微笑みながら頷いた。
「本当にそうだね。この手つかずの楽園では、時空を超えた絆が創造そのものの調和と響き合っているんだと感じるよ」
私たちはそのまま、自然の美しさに身を委ねた。
この場所がいつまでも手つかずのままでありますようにと願いながら、私たちは心地よい静寂に包まれていった。
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