いつもカタカタと音を立てて、カチカチとマウスを鳴らして。
僕は朝から晩まで働きどおしだ。
業務委託だから、現行の法律では労働基準法の適応なんてない。
何時間働かされようが、報酬を減らされようが、罰せられることはない。
守られない環境の中で、僕はなぜこんな不安定な道を選んでいるのだろうか。
昔の自分に問う。
そしたら答えはすぐに帰ってくる。
「僕が働ける環境はかなり限られているから。」
持病で脳は安定した空間、リラックスした空間でなければ正常に作動しないし、時折安定した空間が約束されていても、不安定になることがあるくらいだ。
だからこそ、通勤という概念を取り除く必要があった。
歩けるけれど、車は運転できない。
ペーパードライバーと揶揄されることもよく仲間内ではあった。
本当は悲しかった。
ただの身分証明書としての役割しか持たない運転免許証。
本来の役割を果たせないその証明書をかざして、僕はゴールドになったとしても胸を張れない。
「ただ運転してないだけのくせに、ゴールドとかせこい」
そんな言葉が飛び交うから。
どれだけ理不尽な待遇を押し付けられたとしても、生活を成り立たせるために、必死に食らいついて、合計金額で生活できるレベルまでに引き上げるしかなかった。
だからこそ、僕の毎日の労働時間は10時間を軽く超える。
それでもなお、一般的な大卒の給料に届かない。
この現状をみて、甘えている、もっと働けとお尻を叩かれる毎日だ。
働く中で、わずかな時間を利用して書き上げる僕の小説たちは、果たして人の心に響くのだろうか?
いつも疑問に思うことが多い。
いつまでも書き連ねる。
新人賞の公募の情報がSNSで流れてくるも、ただ原稿をいつか提出できたら・・・。
そう願うばかりで、強い誓いを立てても、労働に時間を持っていかれて、起きては馬車馬のように働いて疲れ果てて寝落ちして。
布団でまともに寝たのはいつ頃だっただろう。
机に突っ伏して、寝ることが多い僕にとって、普通の生活や、社会人らしさとか学生らしさっていうのがわからなくなってきた。
大学生時代から必死に働くことにフォーカスしてきた。
友達と遊ぶ時間を削いで、すべてを捧げたけれど、勉強と両立しながらやり遂げたあの時間はいったい何だったのだろう?
精神病になってからすべてが灰色になった気分だ。
いつだって劣等感に包まれている。
苛まれている。 だけれど、僕には背負うものがある。
借金、家族、友人。
最近、せき込んでは、血が出ることが多い。
ああ、僕はいつか死ぬのだろうか?
こんな人生でよかったんだろうか。
自分が迷子になって、またまどろみの中、夢を追い求め続ける。
夢をつかもうとする。
逃がしはしないと必死になって・・・。
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