ロゴユメ

言葉遣いを直すために

掌編小説

「おい、お前。すいませんって言えよ」

小さな喫茶店にて、そんな声が聞こえた。

女性店員が不機嫌そうに男性客を睨んでいた。

「あ、あの、す、すいません」

男性はぎこちなく謝罪し、急いで席に着いた。

店員はまだ不機嫌そうにしていたが、注文を取りに来ると今度は丁寧に接客してくれた。

男性は少し安心しながら、携帯を取り出した。あと15分で待ち合わせの時間だ。

ところが、その時だった。

店員が彼のところに戻ってきた。しかも、怒っている。

「あんた、もう一回言ってみろよ」

「あ、あの、何をですか?」

「そう、あの言葉よ。もう一回言ってみろよ」

男性は慌てて何を言えばいいのか考えたが、店員の怒りはますます募るばかりだった。

「あんた、もう二度と来ないでね。この店には不要なお客さんよ」

男性は呆然として、店から出て行った。次に向かったのは別の喫茶店だった。

「すいません」

と男性は言った。

すると、店員はこちらを向いて微笑んでくれた。

「どうぞお入りください」

男性は肩の荷が下りたように座り、コーヒーを注文した。

この店には、言葉遣いの良さが伝わってくる。

ここであれば、自分も心地よく過ごせるだろう。

男性は時間に余裕があったため、しばらく店内を見回した。

すると、壁一面に本が並べられているのが目に入った。

男性は読書が好きで、興味津々で本棚を見て回った。

そこで出会ったのが、彼女だった。

同じように本棚を見ていた女性が、男性に声をかけてきた。

「その本、面白いですよね」

と言われ、男性は顔を上げた。

女性は美人だった。

黒髪に大きな瞳、端整な顔立ち。男性は思わずドキッとした。

「あ、は、はい。すごく面白いです」

と男性は答えた。

すると、女性は微笑んで、一緒に本棚を見てくれるように誘ってくれた。

男性は戸惑いながらも、彼女についていった。

彼女は本に詳しく、男性と同じく読書が趣味だった。

彼女との会話は弾み、時間を忘れるほどだった。

男性は彼女のことが気になり、彼女もまた男性に惹かれていた。

そんな中、男性は思い切って彼女に電話番号を聞いた。

「もしかしたら、また一緒に本を読みながらお茶することができますか?」

と男性は照れくさそうに聞いた。

彼女は微笑んで、電話番号を教えてくれた。

男性は、彼女との出会いがあった喫茶店がお気に入りになった。

いつでも彼女に会えるかもしれないと思うと、彼女のいた店の雰囲気に愛着を感じたのだった。

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