この記事では、上記の情報をもとに、インフラ設備の方式設計について解説します。
機能要件と非機能要件
要件定義の最初のステップは、機能要件と非機能要件の整理です。機能要件は、お客様の要求や開発の要件定義書に基づいて、インフラ要件に落とし込まれます。これにはシステム構成や必要なソフトウェア、通信要件などが含まれます。一方、非機能要件は、インフラエンジニアがヒアリングしながら固めていくもので、可用性、性能・拡張性、セキュリティ、運用・保守などの側面をカバーします。
可用性
可用性の要件は、システムの運用スケジュールや障害発生時の復旧時間(RTO)、バックアップの復元時点(RPO)などを定めます。これにより、システムの可用性を確保するための冗長構成やバックアップ戦略を検討することが重要です。
性能・拡張性
性能・拡張性の要件では、システムの性能上限や拡張方法を定めます。応答速度や同時接続ユーザー数などの性能指標を考慮し、クラウド環境での自動的な拡張やスケールアウトの検討も行います。
セキュリティ
セキュリティは、コストを度外視して要件を満たすことが求められる領域です。パッチ適用やウイルス対策の頻度、通信の暗号化など、具体的なセキュリティ対策を検討します。
運用・保守
運用・保守の要件は、システムの監視、ジョブ管理、ログ管理、リリース管理などに関連する項目です。これらの要件を運用設計にまとめ、運用業務を効率的に行うためのガイドラインを定めます。
以上が、方式設計 インフラに関する概要です。要件定義を明確にし、基本設計に進む前に、インフラの機能要件と非機能要件を整理することが重要です。
詳細な情報は以下の参考資料をご覧ください。
まとめ
インフラ設備の方式設計では、機能要件と非機能要件を整理し、可用性、性能・拡張性、セキュリティ、運用・保守といった側面を考慮する必要があります。要件定義を明確にし、基本設計に進む前にこれらの要件を整理することが重要です。
コメント