ゆうこ21

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掌編小説

回答するヒル

都会から田舎に移り住んだ主人公は、畑を持たない限りすることがなくて暇な日々を過ごしていた。しかし、液タブレットを手に入れたことでイラストを描くことができるようになり、退屈な日々から脱却する。ある日、畑を散歩中に出会ったヒルという生き物が話し相手になり、様々な話をするうちに友達になる。主人公はヒルとの出会いによって新しい刺激を得るようになる。
掌編小説

お隣さんが見えるコンビニ

セブンイレブンが新サービスを開始。1コインで10分間、自分が思い描く人物像を実体化して眺めることができる。名付けられたサービスは「理想のお隣さん」。毎年、口のきけなくなった息子の姿を見るために利用する主人公。
掌編小説

ゴッホの保険

ゴッホの絵画には数百万の価値がついている。彼は生前に同じような価値を得られていたら、絵画のみで生活できたかもしれない。しかし、絵画に傷をつける行為は遺憾であり、自分をさげすむ必要はない。NFTで自分を表現する場もある。私はそう思いながら、好きなことを探求し、自分の作品が公に評価されることを願っている。
掌編小説

ぼろぼろの飛び級

父子家庭で育った主人公は、寒さと食べ物の心配に悩まされながら、妹と暮らしていた。しかし、妹が美術に没頭するようになり、家に華やかさが戻る。主人公は、高校を卒業認定試験で飛び級し、大学への進学を目指す。そのために努力し、最終的に合格する。妹からの応援に支えられながら、主人公は未来への希望を抱き続ける。
掌編小説

自尊心の高いチップ

日本のファストフード店でアメリカ式のチップをはずんでいたとき、個人の評価が可視化される世界に夢を描いた。個人が個人を評価する世界は美しく、頑張りがいのあるものと思えた。
掌編小説

作家のレスラー

小説家が立体レスラーに命令することで、リアルな格闘ゲームが実現する。語彙力と判断力が必要で、メタバースよりも低コストで楽しめる。小説家の技術は世界でも注目されるかもしれない。
掌編小説

指秋晴れ

血族の秋限定の能力で天候を自在に操ることができる主人公が、自分の能力に気づき、様々な疑問を抱く。同じ能力を持つ人間が混在する場合、また血族であっても誰が天候を操るのか疑問を持ちながら、自分の能力について考える。一年に一時期だけの輝く可能性を思い、夏の長期休暇が過ぎるのを待つ。
私色日記Ⅱ

融通が利く入門書

アスペルガー症候群の人間が、入門書と呼ぶ電子デバイスによって、ストレスのない世界での労働が実現される。これを託してくれた会社や社員に感謝している。
掌編小説

時給が上がる家事

男性が家事を手伝うことによって、月給が上がり、家族関係が改善される話。
掌編小説

8月後半のハンバーグ

ハンバーグ好きな主人公が、自宅で作るハンバーグについて語る。牛肉や豚肉のハンバーグに加えて、混合肉のハンバーグも作る。家族と選んだソースや食材を楽しむ。年に一度の安売りで混合肉ハンバーグを買うのを楽しみにする。混合肉はふだんは売っていないらしい。
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