近年、宇宙葬が新たな埋葬方法として注目を集めています。遺灰の一部をロケットで宇宙に打ち上げるこの方法は、伝統的な埋葬方法とは異なる独自の選択肢となります。本記事では、宇宙葬の費用について詳しく解説し、種類や相場、メリットなどをご紹介します。
宇宙葬の種類と費用

宇宙葬にはいくつかの種類があり、遺灰をどこまで送るかによって費用が異なります。
1. バルーン葬
費用相場:20万円〜30万円 遺灰をバルーンに入れて成層圏まで送り、そこでバルーンが破裂し遺灰が散布される方法です。比較的安価であり、遺灰が散布される瞬間を見届けることができる場合もあります。
2. 大気圏散骨
費用相場:45万円前後 ロケットを使用して大気圏内で遺灰を散布する方法です。バルーン葬よりも高度が高く、壮大な景色の中で散骨が行われます。
3. 月面散骨
費用相場:120万円〜250万円 月に遺灰を送る方法で、月面にカプセルが着陸し、遺灰が保管されます。費用は高めですが、故人を月に送りたいという方には特別な選択肢となります。
4. 宇宙散骨(ロケット葬)
費用相場:150万円〜200万円以上 ロケットを使用して宇宙空間に遺灰を送る方法です。特に、流れ星のように遺灰を散骨する「流れ星葬」は、30万円〜50万円程度で提供されています。
宇宙葬サービス提供会社と費用

日本国内外では複数の企業が宇宙葬サービスを提供しています。
1. 銀河ステージ
- 宇宙飛行プラン:45万円(税込49万円)
- 人工衛星プラン:95万円(税込102万円)
- 月旅行プラン:250万円
2. Sorae-ソラエ
- 基本プラン:28.5万円(割引適用価格)
3. エリジウムスペース(Elysium Space)
- 流れ星供養:30万円
- 月面供養:120万円
各社でプラン内容や費用が異なるため、希望に合わせた選択が重要です。
宇宙葬のメリット
宇宙葬には、以下のようなメリットがあります。
- 管理費用の削減:墓地の年間管理費(5千円〜2万円)が不要。
- 独特な体験:故人を宇宙に送り出すという特別な体験が可能。
- スペースの節約:物理的な墓地を必要としない。
- フォローアップサービス:一部の業者では、遺灰の位置を追跡できるアプリなどのサービスを提供。
宇宙葬の流れ
- 専門業者に依頼
- 遺灰の一部を専用カプセルに移す
- カプセルを業者に送付
- ロケットで打ち上げ
- 打ち上げ証明書の受け取り
この流れは、業者によって多少異なる場合がありますが、基本的なプロセスは同じです。
まとめ
宇宙葬は、従来の埋葬方法に比べて比較的安価で、特別な体験を提供する新しい選択肢です。費用は約20万円から250万円まで幅広く、希望するプランによって選択肢が異なります。家族で十分に話し合い、故人の希望や予算に合わせて最適なプランを選びましょう。
宇宙葬は、新たなお別れの形を提供し、これからの葬儀のあり方に新たな視点をもたらすかもしれません。
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